文字サイズ

  • 縮小

  • 標準

  • 拡大




../asset/html/sp_menu.html

ジェネリック医薬品について

ジェネリック医薬品について

ジェネリック医薬品

上手に選んで賢く節約

日本では、毎年、医療費が増大しており、健康保険制度の財政を脅かしています。それを立て直すためにも、無駄を省き、医療費を抑制する必要があります。 その一つの方法として期待されているのが、テレビCMなどでもおなじみの「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」です。新薬からジェネリック医薬品に変更することで、皆さんの家計にもやさしく、さらに医療費の節減にも大きな効果が期待できます。ジェネリック医薬品のメリットを正しく理解し、お医者さんとよく相談したうえで使用し、医療費の節減に役立てましょう。

研究・開発のコストがかからない低価格の薬

病院で医師から処方される医療用医薬品には「新薬(先発医薬品)」と「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」があります。  「ジェネリック医薬品」は「新薬」の独占的販売期間(特許期間・20年~25年)が切れた後に、新薬と同じ有効成分を配合して製造・販売される医薬品です。研究・開発のコストがかからないため、低価格で提供することができるのです。

薬の種類

新薬と、ほぼ同じ効果

ジェネリック医薬品は、新薬と同様に「薬事法」や「品質再評価」制度に基づく厳しい品質基準をクリアし、有効性と安全性が確かめられた後に発売されています。また、どれだけの速さで、どれくらいの量の薬の成分が血液中に入っていくかを調べる試験(生物学的同等性試験)を行ない、同じ等程度であることが確認されてから発売されますので、先発医薬品とほぼ同等の効果が認められています。 ただし、新薬とジェネリック医薬品は、まったく同一のものではありません。薬の製造工程や添加物などが異なるので、人によっては薬の効き方に違いがあったり、副作用が起きることがありますので、お医者さんや薬剤師さんに確認・相談することが大切です。

慢性的な病気だと、薬代節約に効果大

ジェネリック医薬品を選択すると、窓口で支払う薬代を安くできます。「かぜ」など短期間しか服用しない薬ではあまり変わりませんが、脂質異常症や高血圧症、糖尿病などの生活習慣病や、呼吸器、アレルギー性疾患といった慢性的な病気で、長期間にわたって薬の服用する必要がある人の場合は、薬代を大きく減らすことができます。

新薬とジェネリック医薬品の値段の比較

[2009年2月現在]
(日本ジェネリック医薬品学会)

<3割負担の場合>

脂質異常症(高脂血症)の場合 代表的な薬を1日1回、1年間服用

新薬 ジェネリック医薬品 自己負担の差額
13,140円 5,480円 7,660円節減

高血圧症の場合 代表的な薬を1日1回、1年間服用

新薬 ジェネリック医薬品 自己負担の差額
8,760円 2,190円 6,570円節減

糖尿病の場合 代表的な薬を1日3回、1年間服用

新薬 ジェネリック医薬品 自己負担の差額
23,000円 13,140円 9,860円節減
  • 表の金額は、薬代だけを計算したものです。実際に皆さんが窓口で支払う金額は、この薬代以外に、調剤技術料や薬学管理料などがかかります

米英独では、医薬品の約6割がジェネリック医薬品

WHO(世界保健機構)でも、ジェネリック医薬品の使用を奨励しています。アメリカやイギリスやドイツでは、使われている医薬品の数の約6割がジェネリック医薬品で、医療費抑制に効果を上げています。

2007年度の日本のジェネリック医薬品のシェアは、まだ2割(数量ベース)で、ジェネリック医薬品をもっと普及させていくことが求められています。。 経済財政諮問会議の資料(2007年)によりますと、日本で2011年度までの3年間にジェネリック医薬品の使用量が40%になれば8,8000億円の医療費削減効果がある、と試算しています。1年間に換算すると、約2,900億円削減できる計算になります。

すべての病気の治療薬には対応していません

ジェネリック医薬品は、すべての病気の治療薬に対してあるわけではありません。

新薬の特許が継続中のものや、新しい薬は、特許が切れるまでジェネリック医薬品を製造・販売ができないため、ジェネリック医薬品は用意されていません。

ジェネリック医薬品に替えてもらうには?

【1】まずは、自分の服用している薬にジェネリック医薬品があるか、医師・薬剤師に聞いてみましょう!

あなたの服用している薬にジェネリック医薬品があるかどうかは、日本ジェネリック医薬品学会ホームページGENERIC GUIDE(具体的な節減金額もわかります)でも検索できます。

【2】「ジェネリック医薬品に替えてください!」と言ってみましょう!
処方箋をチェック ~患者さんの意思で選びやすくなっています~

2008年4月から、処方箋の様式が変更され、ジェネリック医薬品への「変更不可」の欄が設けられています。この欄に医師の署名がなければジェネリック医薬品をえらぶことができます。以前は医師の署名がないとジェネリック医薬品に変更することができませんでしたが、現在は署名がない場合には、ジェネリック医薬品に変更してもさしつかえないということを意味しています。皆さんが心配するほど、医師や薬剤師はジェネリックへの変更を拒んだりしません。めんどうくさがらず伝えてみましょう! たったこれだけで、薬代が安くなるかもしれません。 さっそくチャレンジ! 「ジェネリック医薬品お願いカード」をつかってみてはいかがでしょうか。

【3】それでも、医師や薬剤師に相談するのは勇気がない・・・抵抗がある・・・という方には

「ジェネリック医薬品お願いカード」を使ってみましょう。

ジェネリック医薬品お願いカード

ここをクリックすると「ジェネリック医薬品お願いカード」が無料でダウンロードできます。

使い方
  1. カードを切り取ります。
  2. カードの裏面の内容を確認しましょう
  3. 内容が確認できたら、氏名欄に自分の名前をサインしましょう。
  4. 医療機関で受診する際、健康保険証や診察券などと一緒に受付で提出しましょう。

ためしに短期間服用してみる「おためし調剤」

「ジェネリック医薬品に切り替えていきなり長期間服用するのは心配」

「ジェネリック医薬品をためしに使ってみたい」などというときには、「おためし調剤」を受けることができます。初回に短期間、ジェネリック医薬品を服用し、万が一、からだと合わないようならば、元の新薬に戻すこともできます。もちろん、問題がなければ、引き続きジェネリック医薬品を使うことができます。